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監修:三村 麻子(あなたを忘れない株式会社 代表取締役)
お通夜やご葬儀でほとんどの場合行う「焼香」。多くの方が経験されてきた所作ですが、「あの粉は何だろう」「どういう意味があるのだろう」と、改めて考えてみると分からないことが多い場面でもあります。
焼香の際に香炉へつまんで入れる粉は「抹香(まっこう)」と呼ばれ、古くから受け継がれてきた香りには、故人さまや仏さまへの想いを表すいくつもの意味が込められています。
この記事では、抹香そのものの正体、焼香との違い、焼香で抹香を使う意味、宗派による回数の違い、迷ったときの心構えまで、想送庵カノンの視点で順を追ってご案内します。ご参列前のちょっとした不安が、少しでもやわらげば幸いです。

抹香とは、焼香の際に使用する粉末状のお香のことです。お通夜やご葬儀で、祭壇前の香炉に指先でつまんで入れる、あの香りのする粉が抹香にあたります。
抹香の原料は、香木(こうぼく)や漢方にも使われる植物などを細かく砕き、調合して作られています。主な原料には次のようなものがあります。
原料の組み合わせによって香りや品質が異なり、希少な沈香や伽羅を用いた抹香は高級品として珍重され、数万円以上するものもあります。
混同されやすいのですが、「抹香」と「焼香」は意味が異なります。
つまり、抹香は道具、焼香はそれを使った所作という関係です。「焼香をするときに使うのが抹香」と覚えていただくとイメージしやすくなります。
お香の世界では「線香」と「抹香」が並んで使われる場面が多くあります。線香は細長い棒状に固められたお香で、火をつけて立てて使います。一方、抹香は粉のまま香炉の熱や香炭の熱でくゆらせて香らせます。
お通夜やご葬儀の場面では、参列者が抹香を、お参りする側がご家庭で線香を、というように使い分けられる場面が多くあります。
古くから香りには「穢れ(けがれ)を払う」という考え方があり、焼香をすることで気持ちを整え、故人さまと静かに向き合うための準備をする意味があるとされています。
香りをお供えすることで、故人さまへの感謝や祈りの気持ちを表すとも言われています。お別れの場面で言葉になりにくい想いを、香りを通して届ける所作と捉えていただくとよいかもしれません。
仏教では、お香の香りそのものが仏さまへのお供え物のひとつとされています。「香食(こうじき)」という言葉があるように、香りは仏さまや故人さまをもてなす大切な供え物でもあります。
焼香の意味づけは宗派によってさまざまです。「身を清める」を強調する宗派もあれば、「仏さまへの供え」を中心に据える宗派もあります。ただ、どの宗派にも共通しているのは、「故人を想う気持ちが何より大切」という点ではないでしょうか。

焼香の回数は宗派によって異なります。代表的な例を挙げると次のような目安があります。
「間違えたら失礼になるのでは」と心配される方もいらっしゃいますが、参列者の宗派と故人さまのご宗派が異なることもよくあります。周囲の流れに合わせたり、葬儀社の案内に従ったりしながら、故人さまを想って静かに手を合わせることが何より大切です。
葬儀会館や寺院で多く見られる立ち焼香の流れは、おおむね次のとおりです。
ご自宅やお寺の畳の上では座礼焼香、参列者が多い場面では回し焼香となる場合もあります。基本の所作は同じで、座ったまま行う・隣の方へ静かに香炉を回す、といった違いがあります。
抹香を香炉へ落とすときは、ぱらりと静かに落とします。勢いよく入れると粉が舞いやすく、隣のご参列者にも香りが強く届いてしまいます。
右手の親指・人差し指・中指の三本でつまむのが基本です。指先に粉が残ることがありますが、ハンカチでそっと拭うか、自然と落としていただいて差し支えありません。
香りが強いお香はまれに体調へ影響する場合があります。妊娠中の方・喘息をお持ちの方などは、無理に焼香台に近づかず、合掌のみのお見送りでも問題ありません。ご家族にもその旨を一言お伝えになると安心です。
焼香の所作には、長い時間をかけて受け継がれてきた意味が込められています。抹香の香りに包まれる時間は、故人さまへの想いをそっと言葉にできない代わりに、香りに託す静かな時間でもあります。
想送庵カノンは、東京都葛飾区で滞在型の安置施設を運営しています。ご家族とお別れの時間を整える中で、焼香の作法やご宗派の確認、ご親族へのご案内に迷われた場合も、お気軽にご相談ください。
ご家族のペースで、お別れの時間を一緒に整えていけたらと願っています。
焼香の際に香炉へつまんで入れる粉末状のお香のことです。香木(こうぼく)や漢方にも使われる植物などを細かく砕いて調合して作られています。お通夜やご葬儀で多くの方が手にする、あのほのかに香る粉が抹香です。
抹香は「もの」、焼香は「行為」を指します。焼香は故人さまや仏さまに香を手向ける行為そのもので、その際に使われる粉のお香が抹香です。「焼香で使うのが抹香」と覚えていただくとわかりやすいです。
主に三つの意味があるとされます。古くから香りには「穢れを払う」という考えがあり、心と身体を整えて故人さまと向き合うためという意味、故人さまへの敬意や供養を表すため、そして仏教では仏さまへのお供えのひとつとされる意味です。宗派によって解釈は少しずつ異なります。
宗派によって1回・2回・3回と異なります。たとえば浄土真宗本願寺派は1回、大谷派は2回、真言宗は3回が一般的とされます。ただ、回数を間違えても失礼にはあたりませんので、周囲の流れに合わせたり、案内に従いながら故人さまへ手を合わせる気持ちを大切になさってください。
あります。原料となる植物の組み合わせによって香りや品質はさまざまで、希少な香木である沈香(じんこう)や伽羅(きゃら)を用いた抹香は高級品とされ、数万円以上するものもあります。お寺や老舗のお香店では、用途や好みに合わせた抹香が選べるようになっています。
お電話またはお問い合わせフォームから、どうぞお気軽にご相談ください。
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あなたを忘れない株式会社
代表取締役 三村 麻子(みむら あさこ)
<想送庵カノン(滞在型安置施設)の運営>
故人と家族が「最後に過ごす時間を大切にする」セレモニーホール
<専門学校>
東京ホスピタリティ・アカデミー
葬祭ディレクター学科 講師
<供養コンシェルジュ>
供養コンシェルジュ協会 理事/講師
<看取りサポートのパイオニア>
高齢者を支える家族に
「疲れない介護」「家族が幸せになる看取りと葬送」を提案。
【看取りの水先案内人として幅広く活動】
家族に深く寄り添う相談スタイルで、
生前のご相談から、お見送りのあとのグリーフケアまで
多数の相談実績と活動歴を持つ終活の専門家。
2004年に葬儀式場の運営に携わって以来、
葬送の現場に立ち続けている。
2019年には、安置と面会に重きを置いた施設として
想送庵カノンを開設。
<サポート内容>
生前整理、介護、葬儀、供養、遺品整理、グリーフケア
<著書>
・初めて喪主になる人のための親を心から見送る葬儀ガイド
・親が死んだ5分後にあなたがしなければならないこと
・離れて暮らす親と上手に付き合うための本
・親には一人暮らしをさせなさい
・親の老後に寄り添うために知っておきたいこと
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