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監修:三村 麻子(あなたを忘れない株式会社 代表取締役)
「直葬」という言葉に、どんなイメージをお持ちでしょうか。費用を抑えるご葬儀。お通夜や告別式をしない。火葬だけを行う。短時間で終わる。誰にも会わない――最近はそうしたイメージで語られることが増えました。
直葬は本来、ご逝去→ご搬送→ご安置→火葬というシンプルな流れです。だからこそ「直葬=簡素」「直葬=冷たい」と感じられる方も少なくありません。
この記事では、想送庵カノンで実際に行われた「100万円の直葬」――4日間にわたって人が会い続けたお見送りの実例を通じて、葬儀の満足度とは何かを一緒に考えていきます。
流れとしては、次のようにとてもシンプルでした。
お坊さまによる読経はありませんでした。祭壇も組みませんでした。いわゆる「一般的なお葬式」の形ではありません。形式だけを見れば分類としては直葬です。

ところがこの4日間、故人さまに会いに来られる方が途切れませんでした。ご家族・ご親族・ご友人・お仕事関係・昔の知人・久しぶりに連絡を取り合った方――延べ人数では200名を超えていました。
「最後にお顔を見たい」――そのお気持ちを持った方々が、静かに、次々と訪れたのです。
大事なのは、「式がなかった」イコール「お別れがなかった」ではないという点です。むしろこの事例では、「お別れそのもの」に時間を使っていました。
一般的なお葬式は、どうしても時間が限られます。通夜が数時間、告別式も数時間です。その短い時間の中で、ご挨拶・受付・焼香・お食事・進行・宗教儀式・親族対応など、多くのことが同時に進みます。
結果として、ご家族からは次のような声が聞かれることがあります。
今回のケースでは4日間というご安置期間がありました。急いで数分だけ来られる方もいれば、長く滞在される方もいました。
式はなかった。けれども、「人と人とのお別れ」は確かに存在していました。形式の有無ではなく、お別れの実感が満たされるかどうか――それが葬儀の満足を支える要素であることが、現場で見えてきます。
喪主さまがお別れの後におっしゃっていた言葉が、とても印象的でした。
この「救われた」という感覚は、お葬式において実はとても大きいものです。ご家族はご逝去後、悲しみ・疲労・後悔・現実感のなさなど、さまざまな感情にさらされます。
そうした中で、「これだけ故人さまを想ってくださる方々がいた」という事実は、ご家族の心を支えることがあります。それは豪華な祭壇や大規模な式典だけで生まれるものではありません。
この直葬でかかった費用の総額は、火葬費用も含めておよそ100万円でした。「直葬なのに100万円?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
このケースで費用がかかっているのは、豪華な祭壇や派手な式典・大量のオプション・接待費用ではありません。次のような部分にコストが使われていました。
つまり、「故人さまと人が会う時間」に対して費用が使われていたのです。これは従来の葬儀費用の考え方とは少し異なります。
現代では「立派な式をしたい」より「ちゃんとお別れしたい」を重視されるご家族も増えています。そう考えると、この100万円は「人と人との時間」「丁寧な時間の過ごし方」に使われたお金だったとも言えます。
直葬という言葉だけを見ると、どうしても「簡略化」のイメージが強くなります。けれど、儀式や形式を減らすことと、お気持ちを減らすことは必ずしも同じではありません。
読経がなくても。祭壇がなくても。会食がなくても。返礼品がなくても。
人はちゃんと悲しみ、ちゃんと語り、ちゃんとお別れを惜しむことができます。そして、悲しい場であっても「よいお別れができた」という感覚を持てる――それを今回の事例は教えてくれました。
もちろん、これは伝統的なお葬式を否定する話ではありません。宗教儀式に救われる方もいらっしゃいます。正式な式をすることで区切りがつく方もいらっしゃいます。どちらが正しいではなく、「どう送りたいか」「どうお別れしたいか」がご家族のものになってきている、ということです。
ご葬儀の満足度は、実は単純なものではありません。「安ければ満足」「高ければ満足」「豪華なら満足」「人数が多ければ満足」――そう簡単には測れません。
むしろ、「ちゃんと送れた」という実感こそが満足につながるのではないかと、想送庵カノンは考えます。
想送庵カノンで行われたこの4日間の直葬は、まさにその「納得」を支える時間でした。
想送庵カノンでは、個室安置・面会対応・夜間を含む付き添い安置・長時間の滞在・柔軟なお別れの形など、「故人さまと過ごす時間」を大切にした対応を行っています。
ご葬儀を大きくすることではなく、「どうお別れしたいか」をご一緒に考えていきます。今回のケースも、形式を増やしたのではなく「会える時間」を確保した結果でした。
直葬だから冷たい・式をしないから何もできない、ではなく、「どんな時間を過ごしたいか」によって、お別れの形は大きく変わります。
「直葬という言葉のイメージだけで判断しないでほしい」――この事例は、現場でそう感じさせてくれたお見送りでした。形式を減らすことと、気持ちを減らすことは別のことです。
想送庵カノンは、東京都葛飾区で滞在型の安置施設を運営しています。直葬という形をとりながらも、ゆっくりとお別れの時間を持ちたいご家族のご相談を歓迎しています。
ご家族のお気持ちに沿った「過ごし方」を、ご一緒に整えていけたらと願っています。
あります。直葬は宗教儀式を省いた葬送形式ですが、費用は内容によって大きく変わります。今回ご紹介する事例では、個室安置4日間(付き添い安置)・面会対応・長期安置に耐える丁寧な故人さまのケア・夜間対応・多数の来訪者対応など、「故人さまと過ごす時間」に費用が使われていました。
安置施設によってかなり異なります。面会できない場合、短時間のみの場合、個室安置でゆっくり過ごせる場合などさまざまです。「会いたい方に会ってもらう」ことを大切にされる場合は、事前に面会条件を確認することが重要です。
人それぞれです。宗教儀式によってお気持ちの整理がつく方もいらっしゃれば、「自由にお別れできてよかった」と感じる方もいらっしゃいます。大切なのは「ご自分たちに合った送り方だったか」という納得感です。
必ずしもそうではありません。安置期間をしっかり確保することで、一般葬とは違う形で多くの方に会っていただけることがあります。今回の事例も、4日間の安置期間中に延べ200名以上が訪れました。
可能です。「式はしないけれどゆっくりお別れしたい」「ご家族・ご友人が自由に会える時間を作りたい」など、形式だけではなく「過ごし方」を含めてご相談いただけます。ご希望に沿った葬儀社のご紹介もしております。
お電話またはお問い合わせフォームから、どうぞお気軽にご相談ください。
お急ぎの方、ご依頼の方はお電話ください(24時間365日 対応)
あなたを忘れない株式会社
代表取締役 三村 麻子(みむら あさこ)
<想送庵カノン(滞在型安置施設)の運営>
故人と家族が「最後に過ごす時間を大切にする」セレモニーホール
<専門学校>
東京ホスピタリティ・アカデミー
葬祭ディレクター学科 講師
<供養コンシェルジュ>
供養コンシェルジュ協会 理事/講師
<看取りサポートのパイオニア>
高齢者を支える家族に
「疲れない介護」「家族が幸せになる看取りと葬送」を提案。
【看取りの水先案内人として幅広く活動】
家族に深く寄り添う相談スタイルで、
生前のご相談から、お見送りのあとのグリーフケアまで
多数の相談実績と活動歴を持つ終活の専門家。
2004年に葬儀式場の運営に携わって以来、
葬送の現場に立ち続けている。
2019年には、安置と面会に重きを置いた施設として
想送庵カノンを開設。
<サポート内容>
生前整理、介護、葬儀、供養、遺品整理、グリーフケア
<著書>
・初めて喪主になる人のための親を心から見送る葬儀ガイド
・親が死んだ5分後にあなたがしなければならないこと
・離れて暮らす親と上手に付き合うための本
・親には一人暮らしをさせなさい
・親の老後に寄り添うために知っておきたいこと
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