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監修:三村 麻子(あなたを忘れない株式会社 代表取締役)
大切なご家族をお見送りして初めて迎えるお盆を「初盆(はつぼん)」あるいは「新盆(にいぼん/あらぼん)」と呼びます。「いつ行うのか」「何を準備すればよいのか」「四十九日とどう関係するのか」——初めてのことで分からないことが重なって、不安を抱えながらこのページにたどり着いた方も多いのではないでしょうか。
この記事では、東京都葛飾区立石で滞在型安置施設「想送庵カノン」を運営する立場から、初盆の意味と2026年の日程の目安、ご家族が無理なく整えられる準備のポイントをまとめました。「こうしなければならない」ではなく、「ご家族のかたちに合わせて選んでいただく」ためのガイドとしてお読みいただけたら幸いです。

初盆とは、故人が四十九日の忌明けを終えた後、初めて迎えるお盆のことを指します。仏教では、お盆の期間にご先祖様の魂が一年に一度、家族のもとへ帰ってくるとされており、初盆はそのなかでも「故人をはじめてお迎えする」特別な期間と考えられてきました。
通常のお盆と異なる点は大きく次の3つです。
ただし「必ず大々的に行わなければならない」というものではありません。最近は家族だけで静かに過ごす初盆も増えており、ご家族の状況に合わせて整えていただくのが本来の姿です。
要点をまとめると、初盆は「故人をはじめてお迎えする」特別なお盆であり、規模はご家族のかたちに合わせて整えていただいて構いません。
初盆を考えるうえで、最も混乱しやすいのが四十九日との関係です。
原則として、初盆は「四十九日の忌明けを終えた後に迎える、最初のお盆」を指します。たとえば、故人がご逝去されたのが2026年6月で、四十九日が8月のお盆期間より後にあたる場合、その年のお盆は「通常のお盆」として営み、翌年(2027年)のお盆を初盆としてお迎えします。
これは、四十九日までの期間(中陰)を「故人がまだ次の世界へ向かう途中」と考える仏教観に基づいた慣習です。忌明け前にお盆を迎えるのはふさわしくない、というご先祖様への礼儀がそのもとにあります。
ご逝去から最初の夏が「四十九日前」か「四十九日後」かで、初盆の年が変わります。お寺やご親族と相談しながら判断していきましょう。
お盆の時期は、実は全国一律ではありません。地域によって以下の3つに大別されます。
葛飾区を含む東京下町エリアは伝統的に7月盆の地域です。一方で、ご親族が地方に多くいらっしゃるご家庭では8月盆で営むケースもあり、ご家族の事情に応じて柔軟に決めていただいて問題ありません。
2026年の主な日程の目安は次のとおりです。
※具体的な日付・営み方は、地域の風習や菩提寺の指示で異なります。お寺がある場合は、まずご住職にご相談されるのが確実です。
初盆を迎えるにあたって、ご家族で整えていただく主な準備は以下のとおりです。すべてを完璧に揃える必要はなく、ご家庭の事情に合わせて「できる範囲で」整えていただければ十分です。
初盆だけに用いる、絵柄のない白い提灯です。故人の霊が初めて家へ帰る目印として、玄関先や仏壇近くに飾ります。
故人の霊をお迎えするためのお供え棚です。仏壇の前に小さな台を置き、位牌・季節の花・お供物・水の子(みずのこ)、鬼灯(ほおずき)を飾り、お線香を整えます。
故人が好きだったもの、季節の果物、和菓子、そうめんなどを丁寧にお供えします。「立派でなければ」と気負わず、彼岸に渡った方々が気持ちよくご自宅に還ってこられるように心を込めて準備し、久しぶりの再会を楽しむ気持ちを持つことが大切です。
僧侶に読経をいただく場合、おおよその目安は以下のとおりです(※地域・お寺により幅があります)。
お招きした親族・参列者からのお供えに対するお返しです。
地域差はありますが、一般的な初盆の流れは次のように進みます。
山に松明の炎で大の字を書く大文字焼も、送り火の儀式で、地域によっては、灯篭流し・盆踊りなど、地域行事と結びついた送りの形が今も大切に受け継がれています。葛飾区を含む下町には、町会単位の盆踊りが残るエリアも多くあります。
「親族が遠方で集まれない」「小さな子どもがいて長時間の法要は難しい」「経済的に負担が大きい」——こうした事情で、伝統どおりに営むことが難しいご家族も少なくありません。
そこで、想送庵カノンでは現代にマッチしたお盆のご提案をしています。
「省略すること」に罪悪感を抱く必要はありません。故人を想う気持ちこそが供養の本質であり、その形は時代やご家庭の状況に合わせて変わっていくものです。
想送庵カノンが拠点を構える葛飾区立石は、東京下町の伝統的な7月盆地域です。下町では昔から「お盆は地域全体で営むもの」という意識が根づいており、町会の盆踊り・地蔵尊の縁日など、コミュニティ単位の供養文化が今も息づいています。
ご逝去された方が下町出身であったり、現在も葛飾区内にお住まいの場合は、地元の慣習を取り入れた初盆も心温まる選択肢になります。一方で、ご親族が地方にいらっしゃる場合は8月盆で営むのもよい方法です。「どちらが正解」はなく、ご家族で相談して決めていただくのが本来のかたちです。
要点をまとめると、葛飾区は伝統的に7月盆ですが、ご親族の事情に合わせて8月盆を選ぶのもご家族の自由だということです。
白提灯は仏具店・百貨店の仏具コーナー・ネット通販で購入できます。価格は5,000〜15,000円程度が目安です。地域や住宅事情によりサイズが異なるため、設置場所の広さを確認してから購入されると安心です。
いいえ、会食は必須ではありません。近年は法要のみで解散するご家庭も増えています。会食を行わない場合は、僧侶にお布施に加えて「お膳料」(5,000〜10,000円程度)をお渡しするのが丁寧な対応です。
ご家族のみの場合は、地味な平服で問題ありません。親族・参列者をお招きする場合は、男性は黒・濃紺・グレーのスーツ、女性は黒や紺の落ち着いたワンピースが一般的です。喪服までの格は求められないことが多いですが、迷ったら菩提寺やご親族にご確認ください。
四十九日の忌明けを終えてからお盆を迎える年が初盆になります。忌明け前にお盆が来る場合は、その年は通常のお盆として営み、初盆は翌年に行います。判断に迷う場合は、菩提寺のご住職にご相談されるのが確実です。
浄土真宗では、亡くなった方は阿弥陀如来によってすぐに浄土へ往生されると考えるため、「霊が帰ってくる」という考え方を取らず、迎え火・送り火・精霊棚を行わないのが基本です。代わりに「歓喜会(かんぎえ)」としてご先祖様への感謝の法要を営みます。宗派によって考え方が大きく異なるため、菩提寺にご確認ください。
想送庵カノン(東京都葛飾区立石)は、ご逝去後の安置から初盆を迎えるまで、ご家族のお気持ちに沿いながらお手伝いをしております。「初盆をどう営めばよいか分からない」という不安があれば、どうぞお気軽にご相談ください。
お急ぎの方、ご依頼の方はお電話ください(24時間365日 対応)
あなたを忘れない株式会社
代表取締役 三村 麻子(みむら あさこ)
<想送庵カノン(滞在型安置施設)の運営>
故人と家族が「最後に過ごす時間を大切にする」セレモニーホール
<専門学校>
東京ホスピタリティ・アカデミー
葬祭ディレクター学科 講師
<供養コンシェルジュ>
供養コンシェルジュ協会 理事/講師
<看取りサポートのパイオニア>
高齢者を支える家族に
「疲れない介護」「家族が幸せになる看取りと葬送」を提案。
【看取りの水先案内人として幅広く活動】
家族に深く寄り添う相談スタイルで、
生前のご相談から、お見送りのあとのグリーフケアまで
多数の相談実績と活動歴を持つ終活の専門家。
2004年に葬儀式場の運営に携わって以来、
葬送の現場に立ち続けている。
2019年には、安置と面会に重きを置いた施設として
想送庵カノンを開設。
<サポート内容>
生前整理、介護、葬儀、供養、遺品整理、グリーフケア
<著書>
・初めて喪主になる人のための親を心から見送る葬儀ガイド
・親が死んだ5分後にあなたがしなければならないこと
・離れて暮らす親と上手に付き合うための本
・親には一人暮らしをさせなさい
・親の老後に寄り添うために知っておきたいこと
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