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監修:三村 麻子(あなたを忘れない株式会社 代表取締役)
一周忌を無事に終えられたあと、「次は三回忌だろうか」「年忌法要はいつまで続けるのが一般的なのだろう」「親族の高齢化や遠方の事情で、続けるのが難しくなってきた」と悩まれるご家族は少なくありません。
年忌法要は、ご家族が故人を偲び、ご縁ある方々と再会する大切な時間です。一方で、施主のご負担や親族の事情によって、続け方を見直す必要が出てくることもあります。
この記事では、年忌法要の意味と早見表、「弔い上げ」までの流れ、宗派による違い、近年増えている省略・簡略化の考え方まで、想送庵カノンが、わかりやすくお伝えします。
年忌法要(ねんきほうよう)とは、故人がご逝去された日(命日)に合わせ、節目の年に営む法要のことです。
仏教では、ご家族が故人のために善根(ぜんごん)を積み、その功徳を故人に振り向けることを「追善供養(ついぜんくよう)・追善回向(ついぜんえこう)」と呼び、年忌法要はその代表的な機会と考えられてきました。
年忌法要の「○回忌」は、亡くなられた年を1回目(一回忌=ご逝去当日)と数えます。そのため、満年齢の感覚と1年ずれます。具体例で整理してみましょう。
一周忌だけは「周忌」と書き、満1年で数えます。三回忌以降は「回忌」と書き、亡くなった年を1と数える点に注意が必要です。
ご家族で日程をご相談される時は、「満○年目」の感覚と回忌の名称を確認しておかれると、混乱を防ぎやすくなります。

一般的に営まれる年忌法要を一覧で整理しました。あくまで目安であり、宗派・地域・寺院により異なります。
近年は十三回忌までを目安として、その先を見直すご家族も増えてきています。
「弔い上げ(とむらいあげ)」とは、年忌法要を最後に営み、以後は個別の年忌を行わないと区切ることをいいます。「問い切り」「揚げ斎(あげとき)」などとも呼ばれ、地域による呼び方の違いがあります。
弔い上げの時期は、三十三回忌または五十回忌が伝統的な目安とされてきました。仏教の考え方では、この頃に故人の霊は個性を超えて「ご先祖様」の仲間入りをすると言い伝えられています。お位牌を個別から先祖代々に入れるのもこのタイミングです。
弔い上げ以降は、お盆やお彼岸などの折に、ご先祖様としてまとめてご供養する形に切り替わります。
年忌法要の考え方は宗派により異なります。代表的な宗派の違いをご紹介します。
浄土真宗では、亡くなられた方は阿弥陀如来の本願により即座に浄土へ往生されると教えられています。そのため、ご家族の善根を故人に振り向ける「追善供養」という考え方がありません。
年忌法要は、故人を縁として阿弥陀如来の教えに出遇い、ご恩に感謝する「報恩感謝」の場と位置づけられています。
禅宗系では追善供養を大切にし、年忌法要を丁寧に営む伝統が残っています。法要で唱えられる経典は「修証義」「般若心経」などが多く、参列者全員で読経することもあります。
真言宗・天台宗は密教の伝統に基づき、十三仏信仰と結びついた年忌法要を営みます。日蓮宗では「南無妙法蓮華経」のお題目を中心に法要が進められます。
いずれの宗派でも、菩提寺の住職に直接ご相談いただくのが最も確実です。
伝統的には三十三回忌・五十回忌が弔い上げの目安でしたが、近年は七回忌や十三回忌で弔い上げを迎えるご家族が増えています。
想送庵カノンへご相談くださるご家族の中にも、「親族が高齢で集まれなくなった」「遠方で日程調整が難しい」「経済的に毎回大規模に営むのは負担」と話される方が少なくありません。
こうした事情を背景に、十三回忌までを区切りとし、それ以降はお盆・お彼岸でまとめてご供養する形を選ばれるご家族が、葛飾区を含む東京下町エリアでも増えてきています。
年忌法要を省略・簡略化することに、罪悪感を覚えるご家族もいらっしゃいます。
しかし、「続けられる範囲で続ける」「無理のない形でご供養する」という選択は、決して故人への想いを軽んじることではありません。故人を偲ぶ気持ちは、形ではなく日々の暮らしの中に息づくものと想送庵カノンでは考えています。
親族の方々に省略や簡略化を伝える時は、できるだけ早めに、具体的な事情を添えてお知らせすると、お互いの行き違いを防ぎやすくなります。
「これまで一緒に故人を偲んでいただいたことに感謝しつつ、これからは家族の暮らしに合わせた形でご供養していきたい」という言葉に、ご家族の想いを込められるとよいでしょう。
伝え方の例:「祖父の十七回忌ですが、私たちも年齢を重ね、遠方の皆様にお集まりいただくのが心苦しくなって参りました。今回は家族のみで営ませていただきたいと思いますので、ご理解ください。」
想送庵カノンは、東京都葛飾区立石にある滞在型の安置施設です。
お見送りのあとも、年忌法要や供養のかたちについてご家族から多くのご相談をいただいています。ご家族から多くのご相談をいただいています。個別の法要が難しい方々のために「みんなの供養祭」として毎年合同供養を執り行っておりますので、ぜひご参加ください。また、「うちの場合はどうすればよいか」と迷われたら、どうぞお気軽にご相談ください。ご家族のお気持ちに寄り添いながら、一緒に考えていきます。
一周忌は「ご逝去から満1年目」、三回忌は「ご逝去から満2年目」です。一周忌だけは満年齢で数え、三回忌以降は亡くなった年を1と数えるため1年ずれる、と覚えておかれると整理しやすくなります。
お子様やご親族へ施主役を引き継いでいただく方法、菩提寺で営まれる合同法要に切り替える方法、十三回忌など節目の年で弔い上げとする方法などが選べます。菩提寺の住職へ事情をご相談いただくと、ご家族に合った形を一緒に考えてくださいます。
はい、問題ありません。近年は家族のみで静かに営むご家庭が増えています。事前に親族の方々へお知らせし、ご理解をいただいておかれるとスムーズです。
浄土真宗では、亡くなられた方は即座に浄土へ往生されると教えられているため、故人のために善根を振り向ける「追善供養」の考え方がありません。年忌法要は、故人を縁として教えに出遇う「報恩感謝」の場と位置づけられています。
ご家族のお気持ち次第で、もちろん再開していただけます。節目の年だけでなく、ご家族が故人を偲びたいと思われたタイミングで、菩提寺へご相談されるとよいでしょう。
続けることも、形を変えることも、どちらもご家族にとって大切なご供養のかたちです。ご家族の暮らしに無理なく寄り添える続け方を、菩提寺の住職と一度ご相談されてみてください。
お急ぎの方、ご依頼の方はお電話ください(24時間365日 対応)
あなたを忘れない株式会社
代表取締役 三村 麻子(みむら あさこ)
<想送庵カノン(滞在型安置施設)の運営>
故人と家族が「最後に過ごす時間を大切にする」セレモニーホール
<専門学校>
東京ホスピタリティ・アカデミー
葬祭ディレクター学科 講師
<供養コンシェルジュ>
供養コンシェルジュ協会 理事/講師
<看取りサポートのパイオニア>
高齢者を支える家族に
「疲れない介護」「家族が幸せになる看取りと葬送」を提案。
【看取りの水先案内人として幅広く活動】
家族に深く寄り添う相談スタイルで、
生前のご相談から、お見送りのあとのグリーフケアまで
多数の相談実績と活動歴を持つ終活の専門家。
2004年に葬儀式場の運営に携わって以来、
葬送の現場に立ち続けている。
2019年には、安置と面会に重きを置いた施設として
想送庵カノンを開設。
<サポート内容>
生前整理、介護、葬儀、供養、遺品整理、グリーフケア
<著書>
・初めて喪主になる人のための親を心から見送る葬儀ガイド
・親が死んだ5分後にあなたがしなければならないこと
・離れて暮らす親と上手に付き合うための本
・親には一人暮らしをさせなさい
・親の老後に寄り添うために知っておきたいこと
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