想送庵カノンとは?お別れの時間を大切にする滞在型安置施設

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監修:三村 麻子(あなたを忘れない株式会社 代表取締役)

大切な方とのお別れに、いちばん必要なものは何でしょうか――。

儀式の華やかさでも、かしこまった作法でもなく、「故人さまとご家族が穏やかに過ごす時間」そのものではないか。私たちはそう考えています。

東京都葛飾区にある想送庵カノンは、その想いから生まれた滞在型の安置施設です。安置も葬儀も行える施設として、火葬までの数日間を、ご家族のペースで故人さまと共に過ごしていただけます。

この記事では、想送庵カノンがどのような場所なのか、なぜお別れの時間をこれほど大切にしているのかをお伝えします。

目次

想送庵カノンとは|安置も葬儀もできる滞在型安置施設

想送庵カノンは、故人さまをお預かりする安置施設であり、ご葬儀を執り行う場所でもあります。そのうえで何よりも大切にしているのが、ご家族が故人さまのそばで過ごす時間です。

想送庵カノンの和室に整えられた焼香台と鈴・香炉など供養の設え
ゆっくりとお別れの時間を過ごせる想送庵カノンの和室空間

火葬までの時間を故人さまと共に過ごす場所

東京都葛飾区にある「あなたを忘れない株式会社」が運営する「想送庵カノン」は、単なる安置所でも葬儀場でもありません。
ここは、火葬までの大切な時間を、ご家族と故人さまが共に過ごす「滞在型施設」として誕生しました。

安置のみのご利用と葬儀まで一貫したご利用

安置から葬儀まで一貫して行うこともできますし、安置のみを依頼して別の会場で葬儀を行うことも可能です。
ご家族の事情や希望にあわせて、柔軟に組み合わせていただける――それが想送庵カノンならではの特徴です。

短時間化する葬儀とゆっくり過ごすお別れの価値

直葬を望む方が増えている背景には、「儀式に意味を見出せない」という思いがあります。「形式ばかりで、心が置き去りになっている気がする」――そんな声に共感する方も少なくないでしょう。

けれども、直葬では実際にお別れに使える時間が短すぎることが多いのもまた事実です。

想送庵カノンのように、型にとらわれず、ご家族ごとに最適なお別れを実現できる場所は、これからさらに必要とされていきます。

直葬や一日葬で故人さまと過ごせる時間

近年、日本の葬儀は小規模・短時間化が進み、火葬場での直葬であれば15分、一日葬でも3時間程度しか故人さまと過ごせないことも少なくありません。

費用面・体力面で合理的な選択ではありますが、後から「もう少し一緒にいたかった」と感じる方が多いのも事実です。

夜間の付き添いと仮眠ができるご滞在

一方で、想送庵カノンでは、個室安置をご利用の場合、10時間以上ご家族が故人さまと過ごすことが可能です。夜間の付き添いにも対応し、仮眠機能も備え、火葬までの数日間を「お別れの時間」としてゆっくり過ごしていただけます。

これはグリーフケア(深い悲しみと向き合う心のケア)の観点からも、大きな意味を持ちます。

複雑な家族関係にも対応できる葬儀のかたち

ご家族のかたちは一つひとつ異なり、そこにはそれぞれの事情があります。想送庵カノンでは、控室の分け方やお別れの時間の持ち方を、ご家族ごとに組み立てます。

一人ひとりに合わせたお別れの設計

想送庵カノンは、いわゆる「平和な家族」だけのためにあるのではありません。

離婚や再婚、絶縁、確執など、さまざまな事情を抱えたご家族にも、それぞれが無理なく故人さまとお別れできる仕組みが整っています。

  • 内縁関係の方とお子さまが、喪主家族とは別にお別れ
  • 先妻のお子さまと後妻のご家族が、別々に時間を持てる
  • 絶縁していたきょうだいが、それぞれ個別に喪主を務められる
  • 控室を分け、揉めやすい親族同士が別々に過ごせる

こうした柔軟な対応は、画一的な式運営を前提としていた従来の葬儀社では難しかったものです。
「家族の数だけ、お別れの形がある」――想送庵カノンが大切にしているのは、その当たり前のことを丁寧に支えていく姿勢です。

家という単位から個と個へ変わるお別れ

かつての日本では、葬儀は「家」を単位に営まれてきました。地域の自治会や親族のネットワークが強く、「家としてどう送るか」が大切なテーマだったのです。しかし今は、家族の形や価値観が多様化し、「個」と「個」をどうつなぐかが大きな課題になっています。

想送庵カノンは、無理にご家族をひとつにまとめるのではなく、それぞれが故人さまと個別に向き合える時間と場所を提供しています。一緒に過ごせる人は一緒に。別々に過ごしたい方には、そのための時間を。多様化するご家族のかたちに、施設のほうが寄り添う――それが、私たちの考えるこれからの葬儀のあり方です。

コロナ禍で見えた「お別れの時間」の重要性

想送庵カノンが、お別れの時間をこれほど大切にするようになった背景には、開業まもない時期に経験した出来事があります。当時の判断と、そこで見えたものをお伝えします。

東京都の依頼で共有霊安室を引き受けた経緯

開業から1年後の2020年春、新型コロナウイルスの感染拡大が社会を覆いました。多くの葬儀社が、新型コロナで亡くなった方の受け入れを控える中、想送庵カノンは東京都の依頼を受け、病院の共有霊安室としてご遺体を受け入れました。

感染が広がるなかで守ったご家族との対面

さらに、感染リスクを下げるために数日間を置いたうえで、いち早くご家族との対面を実現しました。

短時間で終わる直葬が主流になるなか、それでも「お別れの時間」を守ろうとした姿勢が、利用者やメディアの目にも止まりました。お見送りの時間そのものが、ご家族にとってどれほど大切か――その意味を、コロナ禍という出来事があらためて問い直してくれたともいえます。

葬儀社選びの新しい基準|家族に寄り添う姿勢

葬儀社は、亡くなってから慌てて選ぶことが多いものです。けれども、どこに頼むかによって、ご家族が故人さまと過ごせる時間も、心の落ち着き方も変わります。想送庵カノンが、葬儀社を選ぶときに見ていただきたいと考えているのは、料金や設備だけではありません。

想送庵カノンでは、初日にご家族へのカウンセリングを行い、事情やお気持ちを丁寧に聞き取ります。「どのようなお別れにしたいか」「ご家族のなかに、特別な配慮が必要な方はいるか」――そうしたお話を、急かさずに伺います。

代表の三村麻子は「主治医のように、家族に寄り添う葬儀社を選んでほしい」と語ります。

画一的な儀式ではなく、ご家族一人ひとりの心をケアすることを第一に置く――その姿勢こそが、これからの時代の葬儀社に求められる大切な役割だと、想送庵カノンは考えています。

よくあるご質問(FAQ)

想送庵カノンは、一般的な葬儀場と何が違うのですか?

一般的な葬儀場は式を行う場所ですが、想送庵カノンは「滞在しながらお別れの時間を過ごす」ことに重きを置いた施設です。安置から葬儀まで、ご家族の希望に合わせて柔軟に対応できる点が特徴です。

想送庵カノンでは、どのくらい故人さまと一緒に過ごせるのですか?

個室安置をご利用の場合、数時間でなく、10時間以上ゆっくりと過ごしていただけます。夜間の付き添いも可能で、仮眠機能も備えており、ご家族のペースでお別れの時間を持つことができます。

安置だけ利用して、葬儀は別の場所で行うこともできますか?

はい、可能です。安置のみ利用することも、葬儀まで一貫して行うこともできるため、ご家族の事情に合わせて柔軟に選んでいただけます。

家族関係が複雑でも利用できますか?

問題ありません。控室を分けたり、個別にお別れの時間を設けたりするなど、それぞれのご事情に合わせた配慮が可能です。離婚・再婚・絶縁などの背景があるご家族にも対応してきた実績があります。

なぜ「お別れの時間」がそんなに大切なのでしょうか?

ゆっくりと故人さまと向き合う時間は、悲しみの整理や受け入れにつながります。短時間の葬儀では得られにくい「心の区切り」をつけるための、かけがえのない時間といえます。

まとめ|これからの葬儀は時間の過ごし方が鍵

  • 想送庵カノンは、単なる安置所や葬儀場にとどまらない滞在型安置施設
  • 安置のみのご利用も、葬儀まで一貫したご利用も可能
  • 個室安置をご利用の場合、火葬まで好きなだけ家族のペースで故人さまと過ごせる
  • 離婚・再婚・絶縁などの複雑な事情にも、控室分け等で柔軟に対応
  • 初日のカウンセリングで、家族の事情と気持ちを丁寧に聞き取る
  • 「主治医のように家族に寄り添う葬儀社」を理想として運営

「想送庵カノン」は、単なる葬儀場や安置所を超えて、ご家族が故人さまと心から向き合う時間を提供する施設です。

儀式よりも大切なのは「お別れの時間」。ご家族の形が多様化する現代において、その思いを形にしてくれる場所を、私たちはこれからも丁寧に育てていきたいと考えています。

想送庵カノン(東京都葛飾区立石)は、故人さまとご家族が最後の時間をゆっくり過ごせる滞在型の安置施設です。

三村 麻子

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この記事の監修者

三村 麻子のアバター 三村 麻子 看取りの水先案内人

あなたを忘れない株式会社
代表取締役 三村 麻子(みむら あさこ)

<想送庵カノン(滞在型安置施設)の運営>
故人と家族が「最後に過ごす時間を大切にする」セレモニーホール

<専門学校>
東京ホスピタリティ・アカデミー
葬祭ディレクター学科 講師

<供養コンシェルジュ>
供養コンシェルジュ協会 理事/講師

<看取りサポートのパイオニア>
高齢者を支える家族に
「疲れない介護」「家族が幸せになる看取りと葬送」を提案。

【看取りの水先案内人として幅広く活動】
家族に深く寄り添う相談スタイルで、
生前のご相談から、お見送りのあとのグリーフケアまで
多数の相談実績と活動歴を持つ終活の専門家。

2004年に葬儀式場の運営に携わって以来、
葬送の現場に立ち続けている。
2019年には、安置と面会に重きを置いた施設として
想送庵カノンを開設。

<サポート内容>
生前整理、介護、葬儀、供養、遺品整理、グリーフケア

<著書>
・初めて喪主になる人のための親を心から見送る葬儀ガイド
・親が死んだ5分後にあなたがしなければならないこと
・離れて暮らす親と上手に付き合うための本
・親には一人暮らしをさせなさい
・親の老後に寄り添うために知っておきたいこと

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