直葬でも心を尽くせる|火葬までの4日間 母と娘の穏やかな弔い

直葬でも心を尽くせる、火葬までの4日間を母と娘で穏やかに過ごした想送庵カノンの弔いの事例

監修:三村 麻子(あなたを忘れない株式会社 代表取締役)

火葬までの4日間。「お母さんが戻ってきてくれたようでした」と、最後は晴れやかな笑顔が戻った、母と娘の穏やかな弔いの時。

「葬儀はしない」「誰にも見せたくない」——長い介護のなかで、そう決めていらっしゃった恵子さま(仮名・58歳)。突然のお別れに戸惑いながら想送庵カノンへお電話をくださったところから、母と娘の止まっていた時間がゆっくりと動き出しました。

このページでは、恵子さまとお母様が想送庵カノンで実際に過ごされた直葬のご利用事例を、当館のスタッフがそばで見守った時間とともにご紹介します。「直葬でも、こんなふうに心を尽くしてお見送りができるのだ」と感じていただけたら幸いです。

目次

登場人物について|ご利用事例(CASE No.1)

ご利用年月:2019年12月

ご利用事例1「直葬でも心を尽くせる|火葬までの4日間 母と娘の穏やかな弔い」の登場人物関係図
登場人物(故人から見た関係です)
  • 故人:お母さま
  • 喪主:長女(仮名/恵子さま)
  • その他:長男の妻、孫、恵子さまのご友人

お看取りまで|「葬儀はしない」と決めていた日々

過酷な介護と葛藤のなかで

恵子さまは、数年前に弟様をがんで亡くされました。息子を亡くした強いお悲しみから認知症を発症したご実家のお母様、さらに、90代の義理のご両親と、「3名の介護」をお一人で背負ってこられました。

かつては明るい花柄の服をまとい、仕事と育児に悩む恵子さまを支えてくれた自慢のお母様。しかし、認知症が進むにつれて娘のことも分からなくなり、その変わり果てた姿に恵子さまは深く胸を痛めていました。

「変わってしまった母を誰にも見せたくない……」そのお気持ちから、葬儀は行わず、火葬のみで済ませようと漠然と考えていらっしゃったそうです。

ご要望|戸惑いのなかでのご相談

突然の別れ

別れは突然訪れました。3日前までお元気だったお母様が急逝され、どうしてよいか分からず戸惑うなか、ご友人の紹介で想送庵カノンへお電話をくださいました。

当初は「葬儀はしない、誰にも見せたくない」というお考えだった恵子さま。施設へのお迎え時も「同行しません。お預けします」とおっしゃるほど、お気持ちが沈んでいらっしゃいました。

こだわりのケア|本来の姿を取り戻したお母様

お気に入りの服を纏って

お預かりしたその日、当館の納棺スタッフが丁寧にお体のケアを施しました。夕方に面会へ訪れた恵子さまは、見違えるほど穏やかになったお母様のお顔を前に、静かに涙を流されました。

翌日、恵子さまが持ってこられたのは、お母様が生前お気に入りだった「サーモンピンクのブラウススーツ」。「母に着せてあげたい」という願いを叶え、グレーのスウェットの上下から着替えを済ませると、そこにはかつての若々しくおしゃれだったお母様の姿が戻っていました。

ご出棺までの様子|動き出した母と娘の時間

止まっていた時間がゆっくりと動き出す

「母と一緒に過ごしたい」とのご希望から個室安置室へ移動され、午後には恵子さまのご友人もお参りに訪れました。

お母様の枕元には、生前好きだったコーヒーが供えられ、傍らで静かに本を開く恵子さま。「こんな普通の時間を母と過ごしたかった」と、そっと呟かれました。それは、長い介護のなかで止まっていた、母と娘の健やかな時間がゆっくりと動き出した瞬間でした。

久しぶりに取り戻した“娘としての時間”

3日間の個室安置を経て、久しぶりに“娘としての時間”を取り戻された恵子さま。火葬場へ向かわれる際、「お母さんが戻ってきてくれたようでした。幸せな時間を過ごせました」と、最後は晴れやかな笑顔でお母様を送り出されました。

想送庵カノンご利用事例の詳細情報

想送庵カノンのスタンダードルーム402号室。ピンクのカーテンとグレーのソファが置かれた白基調の個室で、直葬でも母と娘が穏やかに過ごせる安置空間
恵子さまがお母さまと3日間を過ごされたスタンダードルーム402号室

ご利用データ

  • ご利用のお部屋:アネックス(1泊)/スタンダードルーム402号室(3日)
  • お母さまと過ごされたお時間:27時間
  • 一緒に過ごされた方:長女(恵子さま)一家・長男嫁・長男娘・長女友人数名
  • 参考葬儀代金:48万円(想送庵カノン利用料金・火葬料・その他一切含む)

【価格はすべて税込です】

滞在時間(タイムスケジュール)

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滞在日数時間内容滞在時間
1日目11:00想送庵カノンにご到着
16:00長女さま ご面会・打ち合わせ2
18:00ご帰宅
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2日目10:00長女さま ご面会・お付き添い10
13:00長男ご一家 ご面会
20:00長女さま ご帰宅
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3日目10:00長女さま ご面会・お付き添い10
14:00長女さまご友人 ご面会
20:00長女さま ご帰宅
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4日目9:00長女・長男ご一家 ご参集5
14:00ご出棺
14:30四ツ木斎場にて荼毘(ダビ)
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合計27

よくあるご質問(FAQ)

直葬でも故人さまとしっかりお別れできますか?

はい、できます。想送庵カノンでは、火葬のみのご希望であっても、お体のケアやお着替え、個室安置室でごゆっくりお過ごしいただく時間を大切にしています。今回の事例のように、お気に入りのお洋服にお着替えいただいたり、生前お好きだった飲み物を枕元にお供えしたりと、ご家族らしいお別れのかたちをお手伝いします。

火葬まで何日くらい滞在できますか?

ご状況によって異なります。今回の恵子さまのケースでは、アネックスに1泊、その後スタンダードルーム402号室で3日間、あわせて故人さまとお過ごしになりました。滞在の日数やお部屋のご希望については、24時間365日ご相談を承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

面会できる時間は決まっていますか?

面会・ご来館は10:00〜20:00です。この時間内であれば、ご都合に合わせて故人さまに会いにいらしていただけます。夜間のお付き添いをご希望の場合は、対応できるお部屋が限られますので、事前にご確認いただくと安心です。

直葬の費用はどのくらいかかりますか?

今回の事例では、参考葬儀代金は48万円(想送庵カノン利用料金・火葬料・その他一切含む)でした。お部屋の種類や滞在日数、ご希望の内容によって金額は変わります。おおよその費用を知りたい場合も、お気軽にお問い合わせください。

宗教や宗派が決まっていなくても利用できますか?

はい、想送庵カノンは宗教・宗派を問わずご利用いただけます。特定の儀式を行わない直葬のかたちでも、ご家族のお気持ちに寄り添いながらお見送りをお手伝いします。「うちの場合はどうすればよいか」と迷われたときは、想送庵カノンへご相談ください。

まとめ|直葬でも心を尽くしたお見送りを

  • 「葬儀はしない」と決めていた恵子さまも、直葬というかたちで母と娘の穏やかな時間を取り戻されました。
  • お体のケアとお気に入りのお洋服で、お母様は本来のお姿を取り戻されました。
  • アネックス1泊とスタンダードルーム402号室での3日間、あわせて27時間を母娘で過ごされました。
  • 火葬場へ向かわれる際は「幸せな時間を過ごせました」と、晴れやかな笑顔でお見送りをされました。

火葬のみのお見送りであっても、故人さまと向き合い、心を尽くす時間はきっと持てるものだと想送庵カノンは考えています。恵子さまが取り戻された“娘としての時間”のように、長い介護や看病のなかで止まっていた時間が、そっと動き出すこともあります。

想送庵カノン(東京都葛飾区立石)は、ご逝去直後のご搬送・ご安置から葬儀まで、ご家族に寄り添いながらお手伝いする滞在型の安置施設です。

三村 麻子

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この記事の監修者

三村 麻子のアバター 三村 麻子 看取りの水先案内人

あなたを忘れない株式会社
代表取締役 三村 麻子(みむら あさこ)

<想送庵カノン(滞在型安置施設)の運営>
故人と家族が「最後に過ごす時間を大切にする」セレモニーホール

<専門学校>
東京ホスピタリティ・アカデミー
葬祭ディレクター学科 講師

<供養コンシェルジュ>
供養コンシェルジュ協会 理事/講師

<看取りサポートのパイオニア>
高齢者を支える家族に
「疲れない介護」「家族が幸せになる看取りと葬送」を提案。

【看取りの水先案内人として幅広く活動】
家族に深く寄り添う相談スタイルで、
生前のご相談から、お見送りのあとのグリーフケアまで
多数の相談実績と活動歴を持つ終活の専門家。

2004年に葬儀式場の運営に携わって以来、
葬送の現場に立ち続けている。
2019年には、安置と面会に重きを置いた施設として
想送庵カノンを開設。

<サポート内容>
生前整理、介護、葬儀、供養、遺品整理、グリーフケア

<著書>
・初めて喪主になる人のための親を心から見送る葬儀ガイド
・親が死んだ5分後にあなたがしなければならないこと
・離れて暮らす親と上手に付き合うための本
・親には一人暮らしをさせなさい
・親の老後に寄り添うために知っておきたいこと

監修者のプロフィールを見る

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