一般葬とは?参列者を限定しない葬儀と家族だけの時間のつくり方

一般葬とは 参列者を限定しない葬儀と家族だけの時間のつくり方|想送庵カノン

監修:三村 麻子(あなたを忘れない株式会社 代表取締役)

「たくさんの方に見送っていただけるのはありがたい。けれど、参列対応に追われて、家族がゆっくりお別れできないのではないか」。一般葬を検討されるとき、多くのご家族がこの二つの気持ちのあいだで揺れます。

一般葬とは、家族や親族だけでなく、友人・知人、近隣の方、仕事関係者など、故人さまとご縁のあった幅広い方々に参列していただく葬儀形式です。参列者の範囲を限定しないことが大きな特徴で、交友関係が広い方や、現役で仕事をされていた方のお見送りで選ばれることがあります。

この記事では、一般葬とはどのような葬儀か、家族葬との違いはどこにあるのかをご説明したうえで、一般葬を選んでも「家族だけの時間」はきちんと持てるということを、東京都葛飾区の滞在型安置施設 想送庵カノンが、実際のご利用事例とともにお伝えします。

目次

一般葬とは|参列者の範囲を限定しない葬儀形式

故人さまとご縁のあった幅広い方々に参列していただく

一般葬とは、家族や親族だけでなく、友人・知人、近隣の方、仕事関係者など、故人さまとご縁のあった幅広い方々に参列していただく葬儀形式です。訃報に接した方がそれぞれの想いを抱えて足を運び、故人さまに直接お別れを伝えていく。参列の門戸を広く開いたお見送り、と言い換えることもできます。

「一般葬」という呼び名から、何か特別な決まりごとのある葬儀を想像される方もいらっしゃるかもしれませんが、そうではありません。誰をお呼びするかをあらかじめ絞り込まない。それが一般葬のいちばんの特徴です。

通夜と葬儀・告別式を行う点は家族葬と同じ

一般葬では、お通夜と葬儀・告別式を行います。実はこの点は、家族葬とまったく同じです。お通夜で故人さまと最後の夜を過ごし、翌日に葬儀・告別式を執り行う。この二日間の流れそのものについては、解説記事「二日葬とは」で詳しくご説明しています。

つまり、一般葬と家族葬は「何をするか」で分かれているのではありません。分かれ目は、次にご説明する「誰に参列していただくか」にあります。

違いは規模の大小ではなく参列者の範囲

家族葬は、家族や親族を中心に、親しい友人やごく近しい方のみで行う葬儀です。家族葬には明確な人数基準がなく、大切なのは規模ではなく「誰に参列していただくか」という考え方です。

一般葬はその逆で、参列していただく方の範囲を限定しません。人数の多い少ないは結果であって、本質ではないのです。範囲を絞るのが家族葬、絞らないのが一般葬。この一点を押さえておくと、葬儀形式の選択はぐっと考えやすくなります。

一般葬が選ばれる2つの場面

交友関係が広い方のお見送り

一つめは、故人さまの交友関係が広い場合です。長い人生のなかで結ばれたご縁が多い方ほど、「お別れを伝えたい」と願う方も多くなります。ご家族が把握しきれないおつき合いがあることも、決して珍しくありません。参列者の範囲を限定しない一般葬であれば、そうした方々おひとりおひとりに、お別れの場をお渡しできます。

現役で仕事をされていた方のお見送り

二つめは、現役で仕事をされていた方のお見送りです。職場の方々や仕事を通じてご縁のあった方々にとっても、お別れの場は大切なものです。仕事の現場でしか知り得ない故人さまの姿を胸に参列してくださる方がいらっしゃることは、ご家族にとっても救いになります。

多くの方が直接お別れを伝えられるという意味

一般葬には、多くの方が故人さまに直接お別れを伝えられるという意味があります。そしてこのことは、ご遺族にとっても大きな支えになります。

参列をご遠慮いただく形の葬儀では、葬儀のあとに訃報を知った知人や関係者が、ご自宅へ弔問に訪れることがあります。お別れの場が葬儀のあとに分散し、その対応が続くのです。一般葬では葬儀の場でお別れをしていただけるため、後日の弔問対応を減らしやすいというメリットがあります。

「一般葬は大変そう」という不安について

当日は多くの方をお迎えする立場になる

一般葬をためらわれる理由として多いのが、「参列対応が大変そう」というものです。実際、家族葬が選ばれる理由のひとつには「参列対応の負担を減らしたい」という声があります。一般葬の当日、ご遺族は大勢の方をお迎えする立場になります。ありがたいことであると同時に、気を張り続ける時間になることも確かです。

家族がゆっくりお別れできないのではという心配

もうひとつの不安は、「周囲への対応に時間を取られて、家族自身がゆっくりお別れできないのではないか」というものです。大切な方を送る日なのに、気づけば応対で一日が終わっていた。そうなることを心配されるお気持ちは、とても自然なものだと思います。

葬儀の日だけがお別れの時間ではありません

ここでひとつ、視点を変えてみていただきたいのです。お別れの時間は、葬儀の当日だけではありません。ご逝去から葬儀の日を迎えるまでのあいだには、故人さまがご安置されて過ごされる時間が必ずあります。

この時間を「葬儀までの待ち時間」ではなく「家族だけのお別れの時間」としてお使いいただくと、一般葬の景色は変わります。葬儀の日は幅広い方々のために、その前の日々は家族のために。両方を大切にできるのです。

想送庵カノンが考える家族だけの時間のつくり方

ご安置の日々を家族だけの時間にあてる

想送庵カノン(東京都葛飾区立石)は、故人さまとご家族がゆっくり過ごせる、滞在型の安置施設です。ご逝去後、葬儀の日を迎えるまでのあいだ、故人さまのおそばでご面会やご滞在の時間をお過ごしいただけます。

葬儀の場では大勢の方をお迎えするからこそ、その前の日々は、家族だけで静かに過ごしておく。思い出を語りかけたり、ただそばに座っていたり。先に家族だけのお別れを重ねておくことで、当日は落ち着いて皆さまをお迎えできると、想送庵カノンは考えています。

面会や滞在の過ごし方はご家族に合わせて

お部屋には複数のタイプがあり、ご家族の人数や過ごし方に合わせてお選びいただけます。日中のご面会を重ねる方もいらっしゃれば、お部屋にご滞在になり、夜もそばで過ごされる方もいらっしゃいます。

想送庵カノンは葬儀社と連携しお別れの時間をお手伝い

ご葬儀そのものは葬儀社が執り行い、想送庵カノンは、その日を迎えるまでのご安置とお別れの時間をお手伝いします。宗教・宗派は問いません。このあとご紹介する事例のように、通われていた教会でのご葬儀と組み合わせてご利用いただくこともできます。

想送庵カノンの契約葬儀社をご案内することもできますので、葬儀社がまだお決まりでない場合もご相談ください。

実際の一般葬の事例|夫婦最後の96時間

「最後の時間を共に過ごせる場所」を探して

想送庵カノンの滞在型安置施設ご利用事例から、一般葬でのご利用をご紹介します。

貿易業を営み、ご夫婦で世界中を旅されてきた啓介さま(仮名・70歳)。奥さまのご危篤が迫るなか、「最後の時間を共に過ごせる場所」を必死に探され、テレビのドキュメンタリー番組で当館を知って、すぐにお電話をくださいました。奥さまご自身も生前にホームページで当館をご覧になっており、「ここなら最期まで啓介さんと一緒にいられる」と安心されていたそうです。

多くのご友人をお迎えしながら過ごされた4泊5日

白を基調とした「スタジオ207号室」で、お二人の最後の時間が始まりました。お部屋の大きなモニターには奥さまの生前の思い出の映像が映し出され、啓介さまがご用意された鮮やかな薔薇に、訪れるご友人たちからの献花が日々加わっていきました。4泊5日・96時間のご滞在のあいだ、お部屋からはご親族や多くのご友人たちの明るい話し声が絶えなかったといいます。

夫婦二人だけの時間と、ご縁のあった方々をお迎えする時間。その両方が、同じお部屋のなかにありました。

教会でのご葬儀と最後に残された言葉

ご葬儀は、通われていた教会にて指定の葬儀社さまにより執り行われ、当館はご安置とお別れの時間をお手伝いしました。ご出棺の朝、啓介さまはこう言葉を残されています。「ここがあって、本当に良かった。彼女を最期まで一人にせずに済んだからね」。

幅広い方々に見送られるお別れと、家族だけの時間。この事例は、その二つが両立することを教えてくれます。

補足|一般葬をお考えのときに

誰に参列していただくかで迷ったら

一般葬にするか、参列者の範囲を絞るかで迷われたときは、故人さまの交友関係や社会的立場、そしてご遺族の希望を踏まえて考えることが大切です。「お別れを伝えたい」と願ってくださる方がどのくらいいらっしゃるか。ご家族だけで判断がつかないときは、状況をそのままお伝えいただき、葬儀社や当館にご相談ください。

後日の弔問対応も含めて考える

参列の範囲を絞ると、葬儀のあとに訃報を知った方がご自宅へ弔問に訪れることもあり、必ずしも負担が少なくなるとは限りません。葬儀当日の負担と、後日の対応。その両方を並べて考えると、ご家族にとって無理のない形が見えてきます。

想送庵カノンでは事前のご相談を承っています

「一般葬にしたいが、家族の時間も持ちたい」「どの形式がよいのか、まだわからない」。そうした段階のご相談も承っております。事前に話をしておくことで、いざというときに慌てず、落ち着いてお見送りに向き合えます。どうぞお気軽にお声がけください。

よくあるご質問(FAQ)

一般葬と家族葬の違いは何ですか?

一般葬は、友人・知人、近隣の方、仕事関係者など、故人さまとご縁のあった幅広い方々に参列していただく葬儀形式で、参列者の範囲を限定しないことが特徴です。通夜と葬儀・告別式を行う点は家族葬と同じで、違いは規模ではなく、参列していただく方の範囲にあります。

一般葬にはどのようなメリットがありますか?

多くの方が故人さまに直接お別れを伝えられることが、いちばんのメリットです。葬儀の場でお別れをしていただけるため、葬儀のあとに訃報を知った方がご自宅へ弔問に訪れるといった、後日の対応を減らしやすくなります。交友関係が広い方や、現役で仕事をされていた方のお見送りで選ばれることがあります。

一般葬でも家族だけでお別れする時間は持てますか?

はい、持てます。ご逝去から葬儀の日までのご安置の時間を、家族だけのお別れの時間としてお使いいただけます。想送庵カノンでは、故人さまのおそばでご面会やご滞在を重ねながら、葬儀の日を迎えていただけます。実際に、4泊5日・96時間をご夫婦で過ごされた事例もあります。

一般葬の場合も想送庵カノンを利用できますか?

はい、ご利用いただけます。ご葬儀そのものは葬儀社が執り行い、当館はご安置とお別れの時間をお手伝いします。宗教・宗派は問わず、教会でのご葬儀と組み合わせてご利用いただいた事例もあります。葬儀社がお決まりでない場合は、契約葬儀社のご案内もいたします。

一般葬にするか家族葬にするか迷っていますが相談できますか?

はい、ご相談いただけます。故人さまの交友関係やご遺族のご希望をお伺いしながら、一緒に考えさせていただきます。お電話でのご相談は24時間365日承っております。

まとめ|一般葬でも家族だけの時間はつくれます

  • 一般葬とは、友人・知人、近隣の方、仕事関係者など、故人さまとご縁のあった幅広い方々に参列していただく葬儀形式です
  • 通夜と葬儀・告別式を行う点は家族葬と同じで、違いは参列者の範囲を限定しないことにあります
  • 交友関係が広い方や、現役で仕事をされていた方のお見送りで選ばれることがあります
  • 多くの方が直接お別れを伝えられるため、後日の弔問対応を減らしやすいというメリットがあります
  • ご安置の時間を活かせば、一般葬でも家族だけのお別れの時間を持てます

たくさんの方に見送っていただくことと、家族でゆっくりお別れすること。この二つは、どちらかを諦めなければならないものではありません。葬儀の日はご縁のあった方々のために、その前の日々は家族のために。時間の使い分けができれば、一般葬は「大変な葬儀」ではなく「みんなできちんとお別れできる葬儀」になると、想送庵カノンは考えています。

想送庵カノン(東京都葛飾区立石)は、故人さまとご家族が最後の時間をゆっくり過ごせる滞在型の安置施設です。

三村 麻子

一般葬をお考えの方へ
葬儀の日までの時間づくりをお手伝いします。お電話またはお問い合わせフォームから、どうぞお気軽にご相談ください。

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この記事の監修者

三村 麻子のアバター 三村 麻子 看取りの水先案内人

あなたを忘れない株式会社
代表取締役 三村 麻子(みむら あさこ)

<想送庵カノン(滞在型安置施設)の運営>
故人と家族が「最後に過ごす時間を大切にする」セレモニーホール

<専門学校>
東京ホスピタリティ・アカデミー
葬祭ディレクター学科 講師

<供養コンシェルジュ>
供養コンシェルジュ協会 理事/講師

<看取りサポートのパイオニア>
高齢者を支える家族に
「疲れない介護」「家族が幸せになる看取りと葬送」を提案。

【看取りの水先案内人として幅広く活動】
家族に深く寄り添う相談スタイルで、
生前のご相談から、お見送りのあとのグリーフケアまで
多数の相談実績と活動歴を持つ終活の専門家。

2004年に葬儀式場の運営に携わって以来、
葬送の現場に立ち続けている。
2019年には、安置と面会に重きを置いた施設として
想送庵カノンを開設。

<サポート内容>
生前整理、介護、葬儀、供養、遺品整理、グリーフケア

<著書>
・初めて喪主になる人のための親を心から見送る葬儀ガイド
・親が死んだ5分後にあなたがしなければならないこと
・離れて暮らす親と上手に付き合うための本
・親には一人暮らしをさせなさい
・親の老後に寄り添うために知っておきたいこと

監修者のプロフィールを見る

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