フリースタイル葬とは?その人らしいお別れを家族と一緒につくる形

フリースタイル葬とは その人らしいお別れを家族と一緒につくる形|想送庵カノン

監修:三村 麻子(あなたを忘れない株式会社 代表取締役)

「お葬式なのに、こんな送り方をしてもいいのだろうか」。好きだった音楽で送りたい、お茶会のように和やかに囲みたい。そう思いながらも、口に出せずにいらっしゃる方は少なくありません。

フリースタイル葬とは、従来の葬儀の形にとらわれず、故人さまらしさやご家族の想いを大切にした自由なお見送りです。東京都葛飾区立石の滞在型安置施設 想送庵カノンが、実際のお見送りのなかで大切にしてきた、独自のお見送りのかたちです。

この記事では、フリースタイル葬の考え方と、ティーパーティ形式やフラメンコ、バイオリン演奏、歌、落語といった実際のお見送りの例、そして「その人らしいお別れ」をご家族と一緒につくり上げていくという、この言葉の芯にある想いをご説明します。

目次

フリースタイル葬とは|形にとらわれない自由なお見送り

故人さまらしさとご家族の想いを大切にするお見送り

フリースタイル葬とは、従来の葬儀の形にとらわれず、故人さまらしさやご家族の想いを大切にした自由なお見送りです。音楽やお茶会など、その方の人生を表現する時間を、ご家族と一緒につくります。

「自由」といっても、何でも派手にする、という意味ではありません。決まった式次第に故人さまを合わせるのではなく、故人さまの人生に合わせてお別れの時間を組み立てる。この順番の逆転に、フリースタイル葬という名前の意味があります。

お葬式の本来の意味は故人さまを偲び感謝を伝える場

お葬式には決まった形があるように思われがちですが、本来は故人さまを偲び、感謝を伝える場です。その方法は一つではありません。

通夜と告別式という流れは、この大切な目的を果たすために受け継がれてきた方法の一つであって、唯一の正解ではないと、想送庵カノンは考えています。偲び方や感謝の伝え方が人の数だけあるように、お見送りの形も、本来は一人ひとり違っていてよいはずです。

見送り葬・5人以下のお葬式と並ぶ独自のお見送り

想送庵カノンには、見送り葬・フリースタイル葬・5人以下のお葬式という、三つの独自のお見送りのかたちがあります。見送り葬は「見送るという時間そのもの」を、5人以下のお葬式は「ごく近しい家族だけの規模」を軸にしたお見送りです。

そのなかでフリースタイル葬は、「その人らしさをどう表現するか」を軸にしています。三つの違いはのちほど詳しくご説明します。

想送庵カノンで実際にあったフリースタイル葬

ティーパーティ形式からフラメンコ・落語まで5つの実例

想送庵カノンでは、これまでに次のようなお見送りを行ってきました。

  • ティーパーティ形式のお別れ
  • フラメンコを取り入れたお見送り
  • バイオリン演奏のあるお見送り
  • 歌でのお見送り
  • 落語を取り入れたお見送り

いずれも、想送庵カノンで実際に営まれたお見送りです。文字だけを見ると驚かれるかもしれません。けれども、なぜその形になったのかをたどると、答えはどれも同じ一点に行き着きます。

「変わった演出」を目的としたものではない

どれも「変わった演出」を目的としたものではなく、故人さまが好きだったことや、その人らしい人生を表現するための時間です。

フラメンコもバイオリンも落語も、目新しさのために選ばれたのではありません。故人さまが愛していたもの、歩んでこられた人生そのものが、たまたまその形をしていた。それだけのことなのです。

逆に言えば、珍しいことをする必要はまったくありません。その方らしさが表れるのであれば、静かに好きだった音楽に耳を傾けるだけのお別れも、フリースタイル葬になりうると、想送庵カノンは考えています。

その人らしい人生を表現するための時間

お葬式の主役は、祭壇の立派さでも進行の滞りなさでもなく、故人さまその人です。その方が何を好み、どんなふうに生き、まわりの人に何を残されたのか。それが表れたお別れの時間は、参列された方の記憶に、その人らしい姿のまま残ります。

「あの人らしいお見送りだったね」。そう言い合えるお別れを、想送庵カノンは大切にしています。

「その人らしいお別れ」をご家族と一緒につくり上げる

形式を自由にすることが目的ではない

フリースタイル葬とは、形式を自由にすることが目的ではなく、「その人らしいお別れとは何か」をご家族と一緒に考えながらつくり上げるお見送りのかたちです。

自由は出発点であって、ゴールではありません。形の珍しさを競うのではなく、「この人をどう送りたいか」という問いに、ご家族と一緒に向き合う。フリースタイル葬のいちばん大切なところは、ここにあります。

一緒に考える時間そのものが故人さまを偲ぶ時間になる

好きだったもの、口ぐせ、よく聴いていた曲、うれしそうに話していた思い出。「その人らしさとは何だろう」と思い返して言葉にしていく作業は、それ自体が故人さまを偲ぶ時間になります。

お別れの形を考える過程が、すでにお別れの一部になっている。ご家族と一緒につくり上げるという言葉には、そのような意味も込められていると、想送庵カノンは考えています。

あらかじめ決まった正解はない

その人らしいお別れに、あらかじめ決まった正解はありません。にぎやかに送ることがふさわしい方もいれば、静けさこそふさわしい方もいらっしゃいます。

だからこそ、決まった答えを当てはめるのではなく、ご家族と一緒に考えながらつくり上げていきます。出来上がったお別れの形は、世界にひとつ、その方のためだけのものです。

見送り葬・無宗教のお葬式との違い

三つの言葉を分ける軸の一覧表

フリースタイル葬とよく似た言葉に、見送り葬と無宗教のお葬式があります。三つの違いを表に整理します。

比べる観点見送り葬フリースタイル葬無宗教のお葬式
言葉の性質あなたを忘れない株式会社が商標登録した弔い方の名前想送庵カノン独自のお見送りのかたち世間で広く使われる葬儀形式の呼び名
いちばん大切にするもの見送るという時間そのものその人らしさの表現特定の宗教儀礼によらないこと
出発点となる問いどう過ごすかその人らしいお別れとは何か宗教儀礼を行うかどうか

三つは対立するものではなく、重なり合うものです。ひとつのお見送りが、見送り葬でありフリースタイル葬でもある、ということも起こりえます。

見送り葬との違い「時間の軸とその人らしさの軸」

見送り葬は、「宗教的儀式のあるなしに関わらず、見送るという時間そのものをいちばん大切に考える」葬送スタイルです。想送庵カノンの運営会社である、あなたを忘れない株式会社が商標登録しています。

時間に軸を置くのが見送り葬、その人らしさの表現に軸を置くのがフリースタイル葬。同じ想いから生まれた、兄弟のような関係の言葉です。

無宗教のお葬式との違い「引き算の言葉と足し算の言葉」

無宗教のお葬式は、特定の宗教や宗派の儀礼を行わずに故人さまをお見送りする葬儀形式です。読経や焼香を中心とした進行に代えて、手紙の朗読や献花、思い出の映像上映、音楽演奏などを取り入れながらお別れの時間を過ごします。

無宗教のお葬式が「何を行わないか」から出発する言葉であるのに対し、フリースタイル葬は「何を表現するか」から出発する言葉です。「自由葬」や「自由なお見送り」という言葉で探してこの記事にたどり着いた方で、宗教儀礼を行わないことに重心を置いてお考えの場合は、「無宗教のお葬式」についてもご確認ください。

補足|フリースタイル葬をお考えのときに

したいことが決まっていなくても大丈夫

フリースタイル葬は、「あの人らしく送りたいけれど、何をすればよいのかわからない」。そんな状態から、ご家族と一緒に考えはじめるお見送りです。迷いのままお声がけいただいて構いません。

内容はお一人おひとり異なるためまずはご相談を

フリースタイル葬のお別れの内容は、故人さまの人生に合わせてお一人おひとり異なります。ご用意できることやお部屋の使い方も内容によって変わりますので、まずはご相談ください。事前のご相談も承っております。

実際のお見送りはご利用事例ページへ

想送庵カノンでの実際のお見送りの様子は、「施設ご利用事例」でご紹介しています。フリースタイル葬の事例記事も、今後順次ご紹介していく予定です。

よくあるご質問(FAQ)

フリースタイル葬とはどのようなお見送りですか?

従来の葬儀の形にとらわれず、故人さまらしさやご家族の想いを大切にした自由なお見送りです。形式を自由にすることが目的ではなく、「その人らしいお別れとは何か」をご家族と一緒に考えながらつくり上げていくことを大切にしています。

実際にはどのようなお見送りがありましたか?

想送庵カノンでは、ティーパーティ形式のお別れや、フラメンコ、バイオリン演奏、歌、落語などを取り入れたお見送りを行ってきました。いずれも故人さまが好きだったことや、その人らしい人生を表現するための時間として営まれたものです。

変わったことをしないといけませんか?

いいえ。フリースタイル葬は「変わった演出」を目的としたものではありません。珍しいことをする必要はなく、その方らしさが表れるお別れであれば、静かに音楽に耳を傾けるようなかたちでも構いません。

見送り葬や無宗教のお葬式とは何が違いますか?

見送り葬は見送るという時間そのものをいちばん大切に考えるお見送り、無宗教のお葬式は特定の宗教儀礼を行わない葬儀形式を指します。フリースタイル葬は、その人らしさをどう表現するかを軸に、お別れの内容をご家族と一緒につくり上げる点に特徴があります。

フリースタイル葬の相談はどのようにすればよいですか?

事前のご相談を承っております。「何をしたいかまだ決まっていない」という段階でも構いません。お電話でのご相談は24時間365日承っております。

まとめ|その人らしいお別れはご家族と一緒につくれます

  • フリースタイル葬とは、従来の葬儀の形にとらわれず、故人さまらしさやご家族の想いを大切にした自由なお見送りです
  • 想送庵カノンでは、ティーパーティ形式のお別れや、フラメンコ、バイオリン演奏、歌、落語などを取り入れたお見送りを行ってきました
  • どれも「変わった演出」が目的ではなく、その人らしい人生を表現するための時間です
  • お葬式の本来の意味は、故人さまを偲び、感謝を伝えること。その方法は一つではありません
  • 形式を自由にすることが目的ではなく、「その人らしいお別れとは何か」をご家族と一緒に考えながらつくり上げます

想送庵カノン(東京都葛飾区立石)は、故人さまとご家族が最後の時間をゆっくり過ごせる滞在型の安置施設です。

三村 麻子

宗教・宗派は問いません。「こんなことはできますか?」という気軽なご相談から承りますので、どうぞお気軽にお声がけください。

ご相談はお電話( 0120-717-372 無料)
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この記事の監修者

三村 麻子のアバター 三村 麻子 看取りの水先案内人

あなたを忘れない株式会社
代表取締役 三村 麻子(みむら あさこ)

<想送庵カノン(滞在型安置施設)の運営>
故人と家族が「最後に過ごす時間を大切にする」セレモニーホール

<専門学校>
東京ホスピタリティ・アカデミー
葬祭ディレクター学科 講師

<供養コンシェルジュ>
供養コンシェルジュ協会 理事/講師

<看取りサポートのパイオニア>
高齢者を支える家族に
「疲れない介護」「家族が幸せになる看取りと葬送」を提案。

【看取りの水先案内人として幅広く活動】
家族に深く寄り添う相談スタイルで、
生前のご相談から、お見送りのあとのグリーフケアまで
多数の相談実績と活動歴を持つ終活の専門家。

2004年に葬儀式場の運営に携わって以来、
葬送の現場に立ち続けている。
2019年には、安置と面会に重きを置いた施設として
想送庵カノンを開設。

<サポート内容>
生前整理、介護、葬儀、供養、遺品整理、グリーフケア

<著書>
・初めて喪主になる人のための親を心から見送る葬儀ガイド
・親が死んだ5分後にあなたがしなければならないこと
・離れて暮らす親と上手に付き合うための本
・親には一人暮らしをさせなさい
・親の老後に寄り添うために知っておきたいこと

監修者のプロフィールを見る

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