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監修:三村 麻子(あなたを忘れない株式会社 代表取締役)
想送庵カノンは、東京都葛飾区立石にある滞在型安置施設です。ご逝去から葬儀までの数日を、故人さまのおそばで過ごされるご家族もいらっしゃいます。ずっと館内にいるのではなく、少しだけ外の空気を吸いたくなる時間もあるのではないでしょうか。
想送庵カノンのある立石は、地名の由来になった石が今も残る古い街です。電車やバスで少し足を延ばせば、柴又の参道や水元公園の水辺、四つ木・亀有の漫画の街があり、夏には葛飾納涼花火大会も開かれます。
想送庵カノンがある葛飾区立石は、約620年前の室町時代の資料にも出てくる古い地名です。その名前は、立石8丁目にある「立石」という石からつけられました。「立石様」とよばれてきたこの石は、古墳時代に古墳をつくるため、現在の千葉県の房総半島南部から運ばれたと伝えられています。江戸時代には書物などで紹介されて有名になり、今は東京都指定史跡になっています。
想送庵カノンも、この立石様と同じ立石8丁目にあります。立石様は、短い時間でも立石の長い歴史にふれることができる場所です。
立石は、1932年(昭和7年)に葛飾区が誕生したときから区役所が置かれてきた街で、駅の周りは昭和の初めごろからにぎわっていたそうです。1937年には今のかつしかシンフォニーヒルズがある場所に庁舎が建てられ、1962年に現在の場所へ移りました。京成立石駅は、1912年(大正元年)に押上から伊予田(現在の江戸川)までの線路が開通したときに開業した駅です。
大正時代にはセルロイドのおもちゃづくりが始まって「セルロイドのまち」として発展し、昭和30年代には東京友禅の染色も盛んでした。今も立石には昔ながらの商店や住宅街があり、下町らしい人のつながりを感じられる場所が残っています。
想送庵カノンから700mほどのところに、かつしかシンフォニーヒルズ(葛飾区文化会館)があります。1992年(平成4年)に建てられた文化施設で、本館の大ホール「モーツァルトホール」は1,318席。葛飾区は、コンサートホールとして国内でもトップクラスの音響性能をもつホールと紹介しています。正面入口の前には、ウィーン市王宮庭園のモーツァルト記念像を実物大で複製した像が立っています。京成線青砥駅から徒歩5分です。

コンサートの多くは前もって予約が必要なため、ご滞在中にふらりと、というわけにはいきません。想送庵カノンのすぐ近くにこうした施設があることを、覚えていただけたらうれしく思います。
2025年6月14日には、想送庵カノンを会場に開かれた「葛飾で落語を楽しむ会」に3回出演してくださった三遊亭仁馬さんの「第1回 葛飾独演会」がここで開かれ、想送庵カノンも伺ってお祝いの花をお贈りしました。

葛飾区を代表する観光地の一つが柴又です。想送庵カノンから柴又帝釈天までは約3kmあり、電車かタクシーの利用が便利です。電車なら、想送庵カノンから徒歩約12分の京成線青砥駅から京成本線で隣の京成高砂駅へ行き、京成金町線に乗り換えて一駅で柴又駅に着きます。
柴又駅から100mほど歩くと、帝釈天の参道が始まります。参道の先にある楼門「二天門」が、柴又帝釈天の玄関口です。

「柴又帝釈天」の名で親しまれていますが、正式には経栄山題経寺(きょうえいざんだいきょうじ)という日蓮宗の寺院で、1629年(寛永6年)に創建されたと伝えられています。所在の分からなかった板本尊が1779年(安永8年)に見つかったことをきっかけに、江戸近郊の「流行り寺」として多くの人がお参りに訪れるようになりました。
境内には彫刻が施されたお堂や、日本庭園の「邃渓園(すいけいえん)」があります。参道を歩くと、映画『男はつらいよ』に出てくるような、温かく懐かしい町並みが今も続いています。
柴又の街並みは、2018年(平成30年)に「葛飾柴又の文化的景観」として国の重要文化的景観に選ばれました。古墳時代から続く長い歴史や江戸川を背景とした風土、そこで営まれてきた人々の暮らしが一体となった景観が評価されたものです。
柴又には、映画『男はつらいよ』の世界にふれられる葛飾柴又寅さん記念館・山田洋次ミュージアムや、大正浪漫の趣を残す山本亭もあります。開館時間や休館日は変わることがあるため、お出かけ前に各施設の公式サイトでご確認ください。
電車で出かけて参道をゆっくり歩いても、2〜3時間あれば十分です。故人さまの小さなお写真をそっと持って、一緒に歩く時間にしてみてはいかがでしょうか。
水元公園は、葛飾区と埼玉県三郷市にまたがる都立公園です。小合溜(こあいだめ)という水辺に沿って造られ、園内を走る大小の水路が水郷の景観をつくっています。面積は約97ヘクタール。ポプラ並木やハンノキなど水辺に強い木々が育ち、生きている化石として知られるメタセコイアは約1,500本が森をつくっています。
観察舎を備えたバードサンクチュアリもあり、カワセミをはじめ、さまざまな野鳥を見かけることがあります。想送庵カノンのスタッフのひとりも何度か訪れましたが、自転車がないと心もとないほどの広さです。
水元公園のハナショウブ園では、約100品種1万4千株の花菖蒲が6月上旬から下旬にかけて咲きそろいます。この時期には、堀切菖蒲園とともに葛飾区の「葛飾菖蒲まつり」の会場にもなります。秋にはメタセコイアの森が色づき、2023年の11月下旬にも見事な紅葉が見ごろを迎えていました。

想送庵カノンからは電車とバスを乗り継いで向かうため、少し時間がかかります。JR常磐線金町駅または京成金町線京成金町駅から京成バスに乗り、「水元公園」で降りて徒歩7分です。花の見ごろや催しの日程は年によって変わるため、東京都公園協会や葛飾区の公式サイトで確かめてからお出かけください。
首都高速中央環状線の橋「かつしかハープ橋」は、楽器のハープに似た形から、この名前で親しまれています。
とりわけ夜、荒川と綾瀬川に挟まれた河川敷から眺める姿は美しく、西には荒川越しに東京スカイツリーも望めます。眺めのよい河川敷までは、京成線四ツ木駅から歩いて20分弱。想送庵カノンからは少し時間がかかるため、時間に余裕のあるときの行き先です。

京成線の四ツ木駅がある四つ木は、サッカー漫画『キャプテン翼』の作者・高橋陽一さんの出身地です。京成電鉄は2019年3月から、四ツ木駅の構内を『キャプテン翼』一色にする企画を行っていて、駅の壁やホームへの階段には作品の絵がところ狭しと描かれています。作品を知らない方でも、思わず見入ってしまう駅です。
2013年(平成25年)3月、四つ木つばさ公園に主人公・大空翼の像が誕生しました。翌2014年3月には四つ木と立石の地域にキャラクター像7体が加わり、立石にも立石一丁目児童遊園の大空翼や立石みちひろばの若林源三などの像があります。2018年3月には、立石6丁目の南葛飾高校の正門横にも大空翼の像が完成しました。
葛飾区を代表するもう一人のキャラクターが、漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(こち亀)の主人公・両津勘吉、通称「両さん」です。亀有の街には、両さんをはじめ中川や麗子など作品のキャラクターの銅像が設置されていて、2025年11月の葛飾区の資料によると、全部で15体あります。2025年(令和7年)3月には、こち亀の世界を楽しめる「こち亀記念館」も亀有に開館しました。

寅さんの柴又と、両さんの亀有。どちらの作品にも、昔気質で義理と人情にあふれた人物が描かれています。夕暮れどきに葛飾の下町の横丁を曲がると、昔懐かしい風景が残っていて、今にも下駄を履いた両さんが走ってきそうに感じられます。
葛飾納涼花火大会は、柴又の江戸川河川敷にある葛飾区柴又野球場を会場に、夏の夜に開かれる花火大会です。主催は葛飾区と葛飾区観光協会でつくる実行委員会で、2026年(令和8年)の大会が第60回にあたる、長く続く花火大会です。
柴又といえば寅さんの街として知られていますが、夏の夜には大きな花火が打ち上がり、普段とはまた違ったにぎわいを見せます。葛飾区に暮らす方にとって、夏の訪れを感じさせてくれる行事の一つです。開催日や時間、観覧のルールは年ごとに変わるため、お出かけの際は葛飾区の公式サイトでご確認ください。
想送庵カノンは、花火大会の会場から3kmほどの場所にあります。2024年7月23日の大会では、スタッフが想送庵カノンの屋上から見たところ、ビルに少し隠れながらも、花火はよく見えるほうでした。ただ、屋上には防災設備や高圧の電気設備があるため、ご利用の皆さまをご案内することはしていません。4階の窓やベランダからは、花火を十分に楽しめるほどには見えません。
遠くの夜空に花火が開くのを見ると、「いよいよ夏本番だな」「毎日暑いけれど、今年の夏も乗り切ろう」という気持ちになります。子どものころから花火が好きだというスタッフのひとりにとっても、季節を感じる大切なひとときです。
想送庵カノンは、故人さまをお預かりするだけでなく、ご家族が故人さまと最後の時間を過ごすための場所です。ご滞在が数日に及ぶとき、ずっと館内で過ごすのではなく、少し外に出て街の空気を感じる時間があってもよいのではないかと考えています。そんなときに「想送庵カノンのある葛飾には、こんな場所があるんだ」と知っていただけたら、うれしく思います。皆さまでお出かけになるときは、鍵をフロントにお預けください。外出の決まりはそれだけで、ご家族のどなたかが少し出られるときの手続きはありません。
想送庵カノンは、地域の皆さまとの日々のご挨拶や地域行事への参加、防災活動などを通じて、葛飾区立石の一員として歩んできました。柴又の下町情緒、水元公園の自然、四つ木の荒川とハープ橋、亀有のこち亀。さまざまな表情を持つこの街で、これからも地域の皆さまに身近で頼っていただける場所であり続けたいと考えています。
想送庵カノンは、東京都葛飾区立石8丁目にある滞在型安置施設です。京成線青砥駅から徒歩約12分です。
立石8丁目にある「立石様」とよばれる石が由来です。古墳時代に古墳をつくるため房総半島南部から運ばれたと伝えられ、現在は東京都指定史跡になっています。
想送庵カノンから柴又帝釈天までは約3kmです。電車なら京成線青砥駅から京成本線で京成高砂駅へ行き、京成金町線に乗り換えて柴又駅で降ります。タクシーの利用も便利です。
ご利用の皆さまに花火をご覧いただける場所は、ご用意していません。2024年の大会では、スタッフが屋上から見たところ、ビルに少し隠れながらもよく見えるほうでしたが、屋上には防災設備や高圧の電気設備があるため、屋上へはご案内していません。4階の窓やベランダからは、十分に楽しむことが難しい見え方です。
想送庵カノンと同じ葛飾区立石8丁目に、地名の由来になった「立石様」があります。東京都指定史跡の石で、短い時間でも立石の長い歴史にふれることができます。
想送庵カノンのある立石と、その周りの街の見どころは次のとおりです。
ご滞在の合間に少しだけ街を歩いてみたくなったときは、この記事を思い出してみてください。立石の古い石から柴又の参道、水元公園の水辺まで、故人さまと過ごす日々のすぐそばに、こうした街の景色があります。想送庵カノンでのご滞在について知りたいことがあれば、どうぞお気軽にお尋ねください。
ご滞在の合間に、少し外の空気を吸いたくなったら、葛飾の街を歩いてみてください。施設の見学やご相談は、下のご案内からどうぞ。
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あなたを忘れない株式会社
代表取締役 三村 麻子(みむら あさこ)
<想送庵カノン(滞在型安置施設)の運営>
故人と家族が「最後に過ごす時間を大切にする」セレモニーホール
<専門学校>
東京ホスピタリティ・アカデミー
葬祭ディレクター学科 講師
<供養コンシェルジュ>
供養コンシェルジュ協会 理事/講師
<看取りサポートのパイオニア>
高齢者を支える家族に
「疲れない介護」「家族が幸せになる看取りと葬送」を提案。
【看取りの水先案内人として幅広く活動】
家族に深く寄り添う相談スタイルで、
生前のご相談から、お見送りのあとのグリーフケアまで
多数の相談実績と活動歴を持つ終活の専門家。
2004年に葬儀式場の運営に携わって以来、
葬送の現場に立ち続けている。
2019年には、安置と面会に重きを置いた施設として
想送庵カノンを開設。
<サポート内容>
生前整理、介護、葬儀、供養、遺品整理、グリーフケア
<著書>
・初めて喪主になる人のための親を心から見送る葬儀ガイド
・親が死んだ5分後にあなたがしなければならないこと
・離れて暮らす親と上手に付き合うための本
・親には一人暮らしをさせなさい
・親の老後に寄り添うために知っておきたいこと
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