第11回カノンカフェ開催レポート|親の介護に備える終活の第一歩

第11回カノンカフェのアイキャッチ画像。親のための終活 介護編、介護に備える第一歩をテーマに開催しました

監修:三村 麻子(あなたを忘れない株式会社 代表取締役)

2024年4月14日(日)、想送庵カノンで第11回カノンカフェを開催しました。テーマは「親のための終活 介護編」です。

今回はこれまで以上に多くの皆さまにご参加いただき、会場のテーブルと椅子だけでは足りず、急きょ追加するほどの盛況となりました。親のために今できることを知りたいという関心の高さを、改めて感じる一日でした。ご参加くださった皆さま、ありがとうございました。

目次

開催概要

開催日時

2024年4月14日(日)10時から12時

会場

想送庵カノン
〒124-0012 東京都葛飾区立石8-41-8
TEL:03-5875-7381

アクセス

京成線「青砥駅」より徒歩約12分。お車でお越しの方は、近隣のコインパーキングをご利用ください。

参加費

無料です。お飲み物と茶菓をご用意しました。

個別相談

セミナー終了後、ご希望の方を対象に約30分の個別相談を実施しました(先着2組・事前申込制)。

第11回カノンカフェの告知チラシ。2024年4月14日開催、テーマは親のための終活 介護編

今回のテーマ

親はまだ元気だから大丈夫。そう思っていても、介護はある日突然始まることがあります。

想送庵カノンにご相談くださる方の多くは、すでに何かが起きたあとです。入院の連絡を受けてから、はじめて親御さまの通帳がどこにあるのかを探し始める。誰に知らせればよいのかがわからない。そうした状態で判断を重ねていくのは、心身ともに大きな負担になります。

終活は終わりの準備ではなく、親子が安心してこれからを過ごすための準備です。第11回では、介護が必要になる前だからこそ話し合えることを中心にお伝えしました。

セミナーの内容

親が元気なうちにしておくこと

まずお伝えしたのは、元気な今しかできないことがあるという点です。

親御さまご本人の希望を聞いておくこと。ご家族の中で誰がどの役割を担うのかを考えておくこと。そして将来に向けた備えを少しずつ進めておくこと。判断力がしっかりしているうちであれば選択肢が多く、ご本人の意思を反映しやすくなります。

親が倒れたときに家族が最初にすること

突然の入院や介護が始まったときに慌てないための手順もご紹介しました。

ご家族が最初に確認すること、必要になる手続き、判断に迷わないための準備。あらかじめ流れを知っておくだけで、動き方がまったく変わります。とくに、お金の出し入れができなくなる場面は多くの方がつまずくところです。

介護が始まってから直面する課題

介護が始まってからのご相談で多いのは、ご家族が無理をしすぎてしまうという問題です。

すべてを自分で担おうとすると、必ずどこかで続かなくなります。負担や費用を抑えるために事前に考えておきたいことを、実際のご相談事例を交えてお話ししました。頑張りすぎないことも準備のうちだと考えています。

親の想いを相続や財産整理に反映させる

介護の話は、そのまま相続や財産整理につながっていきます。

親御さまの想いをきちんと形にしておくにはどうすればよいか。ここは制度が関わる部分ですので、当日は考え方の整理までをお伝えし、具体的な手続きは専門家にご相談いただくようご案内しました。

生前整理と遺言書をどの順で進めるか

すぐに役立つ実践的な内容として、進める順番についてもお話ししました。

生前整理は思い出の品から手をつけたくなりますが、まずは書類や通帳、保険証券といった重要書類の整理から始めるほうが確実です。どこに何があるかがわかるだけで、ご家族の負担は大きく減ります。

介護が始まると、親御さまの交友関係を把握していなかったことで困る場面が出てきます。誰に知らせるべきかという備えについては、こちらの記事でご紹介しています。

当日の様子

終活というテーマは重く感じられがちです。それでもカノンカフェでは、今だからこそ考えられることを皆さまと共有しながら、終始和やかな雰囲気で進みました。

講義中は皆さまが真剣に耳を傾け、メモを取りながら熱心に学ばれる姿が印象的でした。途中では質問や意見交換も活発に行われ、約2時間があっという間に感じられる時間となりました。

終了後にも質問やご相談が多く寄せられ、それぞれのご家庭に合わせた終活について考える機会になったのではないかと思います。

今回の気づき

セミナーでは、以前ご相談をいただいた80代の女性の事例もご紹介しました。

その方はご親族に頼ることが難しい状況で、信頼する方に今後の生活と死後の手続きをお願いしたいというご希望をお持ちでした。そこで、委任契約、任意後見契約、死後事務委任契約、遺言書という4つの公正証書を作成する準備を進めていました。

しかしその途中で緊急入院となり、公証人に病院まで出張していただく必要が生じました。結果として、本来であれば不要だった費用と時間がかかることになりました。

この事例から改めて感じたのは、終活は必要になってからではなく、元気な今だからこそ進めることに大きな意味があるということです。将来への備えは、ご自身のためだけでなく、大切なご家族への思いやりにもつながります。

講師紹介

第11回の講師は、想送庵カノンを運営するあなたを忘れない株式会社の代表取締役・三村麻子が務めました。

生前整理から介護、ご葬儀、供養、遺品整理、グリーフケアまでを一続きのものとして捉え、20年以上にわたりご家族を支えてきた経験をもとに、実例を交えてお話ししました。

カノンカフェで大切にしていること

カノンカフェは、一方的に知識をお伝えするだけのセミナーではありません。

参加者の皆さまが自由に質問でき、同じ悩みをお持ちの方同士で情報交換ができる、地域の交流の場でもあります。終活に決まった正解はありません。だからこそ、ご自身やご家族に合った方法を一緒に考え、不安を少しでも安心へ変えていただける時間を大切にしています。

これからも地域の皆さまに寄り添いながら、役立つ情報をわかりやすくお届けしてまいります。

次回のカノンカフェについて

第12回カノンカフェは、2024年10月26日(土)10時から12時まで、「親のための終活 看取りと弔い編」をテーマに開催します。

いつかは親を看取り、そのあと弔うことになります。人生の最期をどのように迎え、どのように見送るのか。看取りからお別れまでの流れや、ご家族として知っておきたい心構えについて、ご葬儀や供養の具体的なことにも踏み込んでお話しします。

参加費は無料です。お申し込みは、お電話(03-5875-7381)またはFAX(03-5875-7382)で承ります。

よくあるご質問(FAQ)

親の終活はいつ頃から始めるのがよいですか?

元気で判断力がしっかりしているうちが最適です。選択肢が多く、親御さまご本人の意思を反映しやすくなります。

親がまだ元気ですが参加しても大丈夫ですか?

もちろんです。むしろ元気なうちから準備を始めていただくことで、将来の不安を減らすことができます。

生前整理は何から始めればよいでしょうか?

思い出の品よりも、まずは書類や通帳、保険証券など重要書類の整理から始めることをおすすめしています。どこに何があるかがわかるだけで、ご家族の負担は大きく変わります。

遺言書は必ず公正証書で作る必要がありますか?

自筆証書遺言でも作成できますが、内容の不備や紛失を防ぐため公正証書遺言を選ばれる方も多くいらっしゃいます。ご事情によって適した形は異なりますので、専門家にご相談ください。

セミナー終了後に個別相談はできますか?

はい。ご希望の方には個別相談も承っています。ご自身やご家族のお悩みに合わせてご相談いただけます。

まとめ

第11回カノンカフェでは、親のための終活を介護という切り口から考えました。

介護は突然始まることがあります。それでも、親御さまが元気なうちから話し合い、少しずつ準備を進めておくことで、ご家族の不安や負担は大きく減らせます。80代の女性の事例が示していたのは、まさにその一点でした。

まだ早いと思う今だからこそ、親子で未来について考える第一歩を踏み出していただきたいと、想送庵カノンは考えています。

三村 麻子

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この記事の監修者

三村 麻子のアバター 三村 麻子 看取りの水先案内人

あなたを忘れない株式会社
代表取締役 三村 麻子(みむら あさこ)

<想送庵カノン(滞在型安置施設)の運営>
故人と家族が「最後に過ごす時間を大切にする」セレモニーホール

<専門学校>
東京ホスピタリティ・アカデミー
葬祭ディレクター学科 講師

<供養コンシェルジュ>
供養コンシェルジュ協会 理事/講師

<看取りサポートのパイオニア>
高齢者を支える家族に
「疲れない介護」「家族が幸せになる看取りと葬送」を提案。

【看取りの水先案内人として幅広く活動】
家族に深く寄り添う相談スタイルで、
生前のご相談から、お見送りのあとのグリーフケアまで
多数の相談実績と活動歴を持つ終活の専門家。

2004年に葬儀式場の運営に携わって以来、
葬送の現場に立ち続けている。
2019年には、安置と面会に重きを置いた施設として
想送庵カノンを開設。

<サポート内容>
生前整理、介護、葬儀、供養、遺品整理、グリーフケア

<著書>
・初めて喪主になる人のための親を心から見送る葬儀ガイド
・親が死んだ5分後にあなたがしなければならないこと
・離れて暮らす親と上手に付き合うための本
・親には一人暮らしをさせなさい
・親の老後に寄り添うために知っておきたいこと

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